食中毒が起きてしまったら~経営者が取るべき対応を理解しておきましょう。

食中毒時にはお客様への誠実な対応が大切に

食中毒が起きてしまえば、多くの人が苦しみと不安に覆われてしまいます。

 

経営者本人も重い責任に押しつぶされてしまいそうになりますが、お客様の事を考えて誠実な気持ちで居続けることが適切な対応を行うために最も大切な考え方になるでしょう。

 

食中毒発生時に経営者が取るべき対応

胸にてを当てている男性

 

お客様からのクレームへの対応

食中毒の発生時にはお客様から不安と焦燥が混じり合った厳しいクレームをいただくことになります。
お客様によって確認したい内容は違いますが、あらかじめこちらから伝えて置かなければいけない伝達事項を用意しておくことで混乱の拡大を防ぐことが出来ます。

 

また、実際に症状を引き起こされてしまったお客様へお見舞いに行くとともに「食中毒の症状」「発症を認識した時間」「飲食した料理の種類」などを確認することで、のちの電話や口頭で対応させていただくお客様への的確な返答に繋げることも出来るため、しっかりとお客様と向き合うようにしましょう。

 

保健所の立入検査時の対応

食中毒が発生した際はお客様、若しくは病院から直ちに保健所に連絡が入り、該当店舗への立入検査が行われることになります。

 

稀にお客様が直接店舗に苦しみを訴えてくるケースもありますので、そのような場合は、上記の内容と同様に「食中毒の症状」「発症を認識した時間」「飲食した料理の種類」などを確認したあと、お客様には医療機関での診察を提言し、直ちに保健所に連絡しましょう。

 

その後は保健所に対して、店舗から「調理マニュアル」「衛生管理がわかる記録」「仕入れ履歴の記録」などの提出物があります。

 

迅速な処分決定と今後の被害拡大を防ぐためにも、経営者は日頃より重要書類の管理を徹底しておきましょう。

 

事態に直面した従業員への対応

食中毒が発生した店舗では、調理に従事していた従業員を主として身だしなみ衛生管理に問題がなかったか確認が行われます。
場合によっては検便などの提出もあるため、協力を求めるようにしっかりと説明を行う必要があります。

 

しかし、食中毒の発生で苦しみを与えてしまうのはお客様だけではありません。
従業員にとっては明日を生きるための給与が確保されるかもわからない中で、お客様から厳しい言葉を浴びせられることもあるでしょう。
そのような事態で従業員が立ち直れない傷を追ってしまわないようにケアを行うのも経営者の役目になります。

 

食中毒を起こさないためには日頃の対策が大切に

生魚を切っているシェフ

 

食中毒は日々の手洗い・消毒を徹底することが最善の予防策になります。
また、菌類が活発になる6~9月を中心に"食材を常温放置しない"そして"加熱は十分に行う"など、マニュアル面も改善することが必要になるでしょう。

 

しかし、そのように万全を期していても鮮魚や生野菜を売りにしている飲食店では食中毒を引き起こしてしまうことがあります。

 

>>食中毒が起こった時、どうなるか

 

 

食中毒を引き起こしてしまった最悪の場合には、お客様の不安な気持ちを誰よりも理解した誠実な対応が求められるのではないでしょうか。